ピリッと唐辛子が利いたスープとモチモチ食感の麺が特徴の「辛(シン)ラーメン」。韓国の食品メーカー「農心(ノンシム)」の看板商品で、韓国の即席麺市場で30年以上、売り上げ1位のロングセラーだ。日本をはじめ100カ国以上にも輸出されている。慶尚北道亀尾(クミ)市にある工場を訪ね、人気の秘密を探った。

【写真】麺の生地を製造する工場。機械化され、必要最小限の人員で製造している
輸出先でも味は変えない

 機械で麺の生地がぐんぐん伸ばされ、切断から加熱、包装の工程へと高速で進んでいく。亀尾工場は韓国にある農心の6工場のうち最大規模で、1日に360万個の辛ラーメンを作っている。整然とした工場内に従業員はまばらだ。金相勲(キムサンフン)工場長(57)は「手軽に買える価格を維持するため、製造ラインを機械化して人件費を抑えている」と話す。

 辛ラーメンは韓流ブームで人気が高まり、韓国メディアによると、2年前には海外の売り上げが初めて国内を超えた。日本では新型コロナウイルス禍の「巣ごもり需要」もあり、2021年の売り上げが約111億円と、19年に比べ約1・5倍に伸びている。金工場長は「自負心を持って韓国の味にこだわり、輸出先の国によって味は変えない。それが韓国の味を求める海外のニーズに応えることになる」と胸を張る

ネトウヨおじさんまた負けたかww