米国務省は15日、世界の信教の自由に関する2022年版報告書を発表した。中国政府が新疆ウイグル自治区のイスラム教徒の少数民族ウイグル族らを弾圧し、「ジェノサイド(民族大量虐殺)や人道に対する罪」を続けていると批判した。

ブリンケン国務長官は「中国が大規模にウイグル族を拘束・収監し、『再教育施設』に送り込んでいる」と指摘した。依然として多数の国々が宗教関係者を弾圧の標的にしているとも訴えた。

報告書は、中国政府の弾圧対象として、ウイグル族に加え、キリスト教徒やチベット仏教徒なども列挙した。不透明な司法手続きを通し、治安当局が最大で年間計1万人以上を収監しているとの推計を示した。

厳格なイスラム体制を掲げるイランの当局が昨年9月以降、抗議デモに参加した女性らを徹底的に弾圧したと糾弾した。(共同)

2023/5/16 08:44
https://www.sankei.com/article/20230516-AMXMRPCW5ZMUVPITXVAJ7WBGVY/