ホーチミン市チョーライ病院の医師らは1年の治療を経て、40歳の女性患者の精巣がん治療に成功した。

 東南部地方ドンナイ省在住のこの女性患者は、3歳の時に左鼠径管に睾丸があることがわかり
ホーチミン市の病院を受診したが、再検査や治療は受けていなかった。

 女性患者はこれまで月経がなかったが、1年前に左鼠径部が腫れ、痛みもひどくなったため
地元の病院を受診し、その後チョーライ病院に転院した。

 検査の結果、乳房は発育しておらず、陰核は肥大していたものの外尿道口は正常だった。
両側に大陰唇はあるが膣はなく、また、右卵巣はあるが子宮はないことが確認された。
左鼠径部の腫瘍は約5×8cmだった。

 これは、男女両方の性を持つケースにおける隠れた精巣がんの非常にまれな症例だったため
複数の専門医が共同で診断し、治療法について意見を出し合った。

 医師らは腫瘍摘出手術を行い、腫瘍は精上皮腫(セミノーマ)だということが確認された。
患者はその後、さらに化学療法を続け、1年にわたる治療を経て完治した。

VIETJO 2023/06/02 14:22 JST配信
https://www.viet-jo.com/news/social/230601202414.html