インドネシアの観光地バリで、観光客の醜態による事件・事故が増えたことを受けてバリ当局が観光客のための「エチケットガイド」を制作・配布していると現地メディアが報じた。

4日(現地時間)、インドネシアの英字紙「ジャカルタ・ポスト」などによると、バリ当局は今月から空港に到着する外国人観光客に「するべきこととすべきではないこと」を整理した案内文を配布している。

#【写真】バリの神聖な樹の下で写真を取って批判を受けた40代のロシア人女性
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案内文はバリの文化と環境、ルールなどを守ってほしいという内容だ。この案内文を通じて、バリ当局は観光客に祈祷目的でない限り寺院内の神聖な空間に入らないことや祈りのために入場する場合も必ず伝統衣装を着用することなどを呼びかけている。

神聖な空間や寺院・物品・木などを勝手に触ったり、衣服を着用せずに写真を撮ったりしないよう求める内容も入っている。ごみを周辺にポイ捨てしないことや使い捨て用品の使用を自制するよう求める要請、合法的なビザもなく営利活動をしたり文化財・不法薬品などを取り引きしたりしないように注意する内容も含まれている。

バリ州のイ・ワヤン・コステル知事は「バリで不適切に行動し、ビザの規則を守らない外国人観光客数が増えたため、このような案内文まで作ることになった」とし「バリは長年の文化を基盤とした観光地。観光客にも品位を守ってもらいたい」と話した。

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の流行が徐々に落ち着いてきて、バリには外国人観光客が押し寄せている。これにあわせて観光客に関連する事件・事故も急増した。バリ州政府によると、今年だけで129人の外国人が追放され、1000人を越える外国人が交通法規を違反して制裁を受けた。

3月にはロシア男性観光客がバリの聖地と呼ばれるアグン山に裸体で登って摘発されたほか、4月にはロシアの女性ファッションデザイナーがババカン寺院にある樹齢700年のバンヤンツリーの下でヌード写真を撮影したことが発覚して追放された。先月にはある寺院で伝統儀式が行われているときにドイツ人女性観光客が服を脱いで乱入して逮捕された。

中央日報日本語版 2023.06.05 08:48
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