先端技術の研究データを中国企業に漏洩(ろうえい)したとして、警視庁公安部は不正競争防止法違反(営業秘密開示)の疑いで、茨城県つくば市の国立研究開発法人「産業技術総合研究所」の上級主任研究員で中国籍の権恒道容疑者(59)を逮捕した。

権容疑者は20年近く日本最大級の研究機関に勤めるかたわら、中国人民解放軍と関係があるとされる「国防7校」の北京理工大でも教授を務めていた。

逮捕容疑は2018年4月、電気の絶縁ガスにも使われるフッ素化合物の合成技術に関する研究データを中国企業にメールで送信し、情報を漏洩した疑い。

捜査関係者などによると、権容疑者は02年に産総研の研究員となった後、06年に北京理工大の教授に就任した。産総研ではフッ素化合物の関連研究に携わっており、研究チームで中心的な立場だった。

華僑関連団体のウェブページでは、18年1月に権容疑者がフッ素化合物の研究を巡って中国の科学技術に関する賞を受賞し、習近平国家主席に会ったとしている。

先端技術を軍事力強化につなげる中国の「軍民融合」政策の中核とされる国防7校は、権容疑者が勤務していた北京理工大のほか、北京航空航天大、ハルビン工業大、ハルビン工程大、西北工業大、南京理工大、南京航空航天大があるが、日本の大学は留学生の受け入れなどの提携を行っている。

6/16(金) 17:00 夕刊フジ
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b69bc7c041f345fb89aa059383ddb8157d4580a

※関連スレ
産総研の中国籍研究員を逮捕 中国企業へのフッ素化合物の合成技術漏洩容疑[6/15] [すりみ★]
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1686816117/