2023年6月27日、環球時報は、韓国がベトナムとレアアース開発で提携したことを報じた。

記事は韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が22?24日に国賓としてベトナムを公式訪問した際、重要鉱物サプライチェーンにおける両国間の協力を強化することで合意したと紹介。尹大統領が「今回の合意で最も重要な項目は、レアアース開発に関連する重要鉱物の供給センターをベトナムに設立する合意に至ったことだ」と述べたことを伝えた。

そして、韓国大統領府が韓国メディアに対して「特定の国をターゲットとした行動ではない。韓国の産業サプライチェーンをより安定させることだけを意図している」と述べたと伝える一方で、韓国紙・東亜日報が「半導体重要材料の対中依存度を下げることが狙いだ」と評したことを紹介している。

その上で、米国地質調査所(USGS)のデータとして、ベトナムでは昨年、一昨年の10倍に当たる4300トンのレアアースを生産したと紹介。22年のレアアース世界生産量30万トンのうち中国が7割の21万トンを占めており、ベトナムのレアアース生産量は中国よりはるかに少ない一方、22年末現在における世界のレアアースの確認埋蔵量1億3000万トンのうちベトナムは2200万トンで、4400万トンの中国に次ぐ世界2位の埋蔵量を誇るとした。

記事は、韓国産業通商資源部のデータによると、21年における電気自動車の永久磁石用レアアースの対中依存度は86%、半導体製造にレアアースの対中依存度は54%となっているほか、新エネルギー電池の両極材料の対中依存度も高く、リチウムが84%、コバルトが69%、マンガンが97%を中国に依存していると伝えた。(翻訳・編集/川尻)

Record Korea 2023年6月28日(水) 7時0分
https://www.recordchina.co.jp/b916295-s39-c20-d0193.html
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