政治コラム
かつての日本はまだ戻っていない、さらに素直になることを望む

2023-06-30
「あなた方が間違っている。それを韓国市民は許さない。過去の歴史を考えて、別の結論を出してくれ」……。
かつて、韓国が日本との交渉の場でこう言えば、日本は素直に従った。
少なくとも80年代、90年代はそうだった。
しかし韓国が経済的に成功して日本を脅かし始めると、日本は素直さを失った。
歴史認識に照らし合わせてみれば、韓国は被害者であり、誰が甲で誰が乙なのかは火を見るよりも明らかだ。
韓国の日本への怒りは正しくて、間違いなく白い正義の中にいる。
対して日本は黒であり悪の行動だ。
2000年代に入り、とりわけファシスト右翼政治家として知られる安倍が首相になってからは日本はむやみに意地を張り、韓国を挑発して己の非を一切認めず、駄々っ子のようにワガママを言うどうしようもない国に成り下がった。
韓国としては呆れるしかなく、まるでどうしようもない近所の悪ガキを見る気分であった。
しかし、岸田文雄首相になってからはようやく『どちらが悪いか』を思い出し始めたように思える。
ホワイト国復帰や100億ドルの韓日通貨スワップは、その象徴と言えるだろう。
もっとも日本への輸入に頼っていた素材はほとんど国産化されたし、通貨スワップも外貨準備高が十分にありウォン高である韓国には、なんの意味もない。
それでも日本が少しだけ素直になったのは、認めてあげなければならない。
日本は正しい歴史認識に基づいて、かつてのように、いやそれ以上に韓国への敬意を持つことを望む。

キム・スンウ記者