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香港の警察は5日夜、外国を拠点に「国家安全保障を危険にさらしている」人々を支援した疑いで、男性4人を逮捕した。

香港では2日前に、国外在住の民主活動家8人について、当局が懸賞金を設定したばかり。

中国政府が2020年に導入した香港国家安全維持法(国安法)に沿った措置で、諸外国では強い抗議の声が上がっている。

香港メディアによると、逮捕された4人の中には、
解散となった政党「香港衆志」(デモシスト)の主席だった林朗彦(アイヴァン・ラム)氏も含まれている。

デモシストは、活動家の羅冠聰(ネイサン・ロー)氏らによって設立された。羅氏は現在イギリス在住で、香港当局が懸賞金をかけた1人。

羅氏は今週、BBCのインタビューで、自分の命ががますます危うくなったと話した。

懸賞金100万香港ドル(約1800万円)が設定された8人は現在、イギリス、アメリカ、オーストラリアを拠点にしている。
いずれの国も中国とは「犯罪人引き渡し条約」を結んでいない。
無期刑の可能性も

香港は中国の特別行政区となっている。中国の「一国二制度」の下、香港の人々は中国本土の人々よりも大きな自由が認められている。

しかし、2019年の民主化運動をきっかけに国安法の制定が進められ、2020年6月に施行された。
以来、警察は同法違反容疑で260人を逮捕している。

今回逮捕された4人は、「国家安全保障を危険にさらすために外国または外部と共謀」した疑いと、
「扇動的な意図をもって行動するために共謀」した疑いがかけられている。

4人に対するこうした罪状で有罪とされれば、国安法にもとづき無期刑に処される可能性がある。

これとは別に、香港の警察は5日、オンラインショッピングのアプリ「Mee」のバナーと旗を押収した。
「Mee」のバナーや旗は、民主化運動を支持するレストランや商店、サービス業者などの目印として使われてきた。

8時間前
https://www.bbc.com/japanese/66118644