連日、暑い日が続きますが、涼を求めて、冷房の効いたお店にちょっと立ち寄る……そんな経験、誰にでもあるでしょう。そんなお店には、朝から晩まで過ごす、高齢者の姿が。そこから見えてきたのは、日本の高齢者を取り巻く、厳しい現状でした。みていきましょう。

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朝から晩までスーパーのベンチに座り続け、手作り弁当までいただく老人の不思議
東京・郊外の大型スーパー。店舗の隅っこにあるベンチに、長時間、ただ座っている70代くらいの老女。

――毎日のことだから、気になって声をかけた

そう投稿したのは、スーパーで働く男性。

――家でクーラーをつけるなんて贅沢じゃない、だからここで涼ませてもらっているの

と老女の回答。外の気温は35度。家にいるときはとてもクーラーなしではいられないが、つけっぱなしはもったいない。仕方がなく、近くのスーパーでただ毎日を過ごしているといいます。

10時の開店とともに入店し、お昼ごろには手作りの弁当を広げ、閉店間際に自宅に帰る……それが毎日のルーティン。スーパーにいる間は特に何もすることなく、ほとんどベンチに座っているだけ。申し訳ないという気持ちからか、たまに買い物をして帰ることもあるのだとか。

総務省統計局『小売物価統計調査(2023年5月)』によると、電気代(従量電灯/最低料金制/441kWh)は全国平均1万1,446円。ロシアのウクライナ進行に伴う原油高などで、一時、1万5,000円を超えていましたが、国からの補助で今年2月に1万2,000円台に急落。ホッと胸をなでおろしているところですが、物価高は以前として続き、値上げのニュースは止まりません。

エアコン家にないとかナマポネトウヨおじさんみたいだね