「寛容だった父はもういない」“ネット右翼”になった62歳の父に戸惑う36歳男性の胸中

 
高齢化でネトウヨや陰謀論者になる人が増加!?

近年、ネトウヨや陰謀論者になる人が増えている。いずれもいつの時代にも一定数が存在したが、昨今ではある特徴が顕著になっている。それは、「高齢者が異様に増えている」ということだ。

今年に入り、ルポライターの鈴木大介氏が『ネット右翼になった父』を、作家の古谷経衡氏が『シニア右翼』を相次いで上梓したことは偶然ではないだろう。いずれの著書もテレビなどでも取り上げられ、話題になっている。

まずネトウヨの年齢層について古谷氏はこう説明する。 「私は長らく右翼業界に身を置いていましたが、若年層を見たことがありません。保守系論壇誌に感想の手紙を送ってくるのも、イベントに参加するのも50歳以上。しかも8割は男性。過激なヘイトに飛びつき刑事事件を起こすのも、ほとんどがシニアです」