中央日報/中央日報日本語版2023.08.09 10:58

東シナ海の公海上で北朝鮮に密かに軽油を販売しようとしたブローカーが検察に摘発された。

全州(チョンジュ)地検群山(クンサン)支庁刑事第2部(部長チョン・ヒョンジュ)は8日、
南北交流協力に関する法律違反などの疑いで石油取引業者A氏を拘束起訴し、
石油取引ブローカーB氏など共犯7人を在宅起訴したと明らかにした。

A氏らは昨年1月から3月まで統一部長官の承認を受けずに東シナ海の公海上で
26億ウォン相当の軽油1870トンを北朝鮮に販売しようとした疑いが持たれている。

A氏はこの過程で約束された代金の一部である85万ドル(約1億2000万円)を
北朝鮮側から受け取ったと検察は把握した。

また、2021年10月から2022年1月まで計10回にわたって
軽油輸出・返送申告書に実際の購入者ではなく中国法人を記し、
あたかも中国法人に軽油を輸出するかのように虚偽申告をしたことが明らかになった。

検察はA氏らが北朝鮮との取引を試みたほか、
東シナ海から船舶間積み替え(STS、Ship−To−ShipTransfer)方式で
軽油5万2095トンを中国ブローカーに販売し、代金3392万ドルの送金を受けた事実も突き止めた。

この事件は韓国の石油取引業者、韓国ブローカー、中国ブローカーなどが組織的に犯した
「積み替え密取引」「北朝鮮軽油密搬出の試み」事件を起訴した初めての事例だと検察は伝えた。

https://japanese.joins.com/JArticle/307603