岸田文雄首相が13日に行う内閣改造・自民党役員人事で、高市早苗経済安保担当相を留任させるとの見方が強まっている。
高市氏は現在、安全保障上の機密を扱う人を認定する「セキュリティー・クリアランス(適格性評価)」制度の整備を担当しており、
続投は不可欠との指摘があった。保守色の強い高市氏を留任させることで、
LGBT法の法制化で離反した保守支持層の取り込みを画策する狙いもありそうだ。

岸田首相は11日朝、G20(20カ国・地域)首脳会議など一連の外交日程を終え、政府専用機で羽田空港に帰国した。
自民党の麻生太郎副総裁や、茂木敏充幹事長、公明党の山口那津男代表らと会談しながら、
11、12両日で人選作業を進める。

こうしたなか、政権内で中国などに毅然(きぜん)とした姿勢を示してきた高市氏の処遇が注目されている。

中国は科学的根拠もなく、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を批判し、
日本産水産物の禁輸など、常軌を逸した「反日」対応をしている。

高市氏は先月29日、「外交ルートの抗議申し入れで仮に効果を発揮しない場合、(中国に)対抗措置を検討していく段階」
と語り、G7(先進7カ国)各国との連携や、WTO(世界貿易機関)への提訴などを含めた対応策を明示した。

自民党ベテランは「高市氏の提案は、『遺憾砲』に終始する岸田政権の外交姿勢とは一線を画した。
G7各国との方向性とも合致する」と評価する。

岸田首相は8月28日、高市氏を官邸に招き昼食を共にした。
高市氏は「人事の話はなかった」と語ったが、前回の党総裁選で激突した両者の関係はどうなりそうか。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「発足当初は高かった岸田内閣の支持率の約3割は、
安倍晋三元首相を支えた保守層だったと見ている。安倍氏亡きあと、保守層は高市氏を支持している。
岸田首相は、高市氏を閣内に置くことで、保守支持層を留めておく狙いだ。
次期総裁選を見据え、高市氏の動きを抑えることにもなる」と分析した。

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夕刊フジ 2023.9/11 15:30
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※関連スレ
【産経新聞】 中国の水産物禁輸で首相「事業者守る」、高市氏「WTO提訴の段階」 [8/30] [仮面ウニダー★]
http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1693348180/