数量政策学者の高橋洋一が9月13日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。
国連総会に王毅外相が欠席する見通しとなった中国政府の方針について解説した。

・中国・王毅外相、国連総会欠席か 米中首脳会談に影響も 〜アメリカの「来て欲しい」という提案に「乗らないよ」ということか
アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、中国政府が9月19日からニューヨークで始まる国連総会一般討論に
韓正国家副主席を派遣する予定だと伝えた。中国外交トップの王毅共産党政治局員兼外相は欠席する見通し。

飯田)韓正氏は主に儀礼的な役割を担っているようです。王毅氏は出席しないことになりました。
高橋)習近平氏もインドで開かれた20ヵ国・地域首脳会議(G20サミット)に行かなかったので、内向きになっているのかも知れませんね。
アメリカの方は「来て欲しい」と言っているけれど、「それには乗らないよ」ということでしょうか。

・アメリカへ出向くという形になり、国内に説明しにくい 〜成果もさほど期待できない
飯田)11月にサンフランシスコでアジア太平洋経済協力会議(APEC)が行われます。
アメリカ側としては、そのタイミングで米中首脳会談を行いたいということが報じられていました。
高橋)アメリカに行くのが嫌なのではないでしょうか。アメリカにわざわざ行って首脳会談を開くことは、習近平氏にとっては不本意でしょう。
国内に説明しづらいではないですか。
飯田)出向く形になってしまう。
高橋)「APECは持ち回りだ」などと言うけれど、中国国民には関係ありませんからね。
「わざわざアメリカに行ってやるのか」という話になってしまうと、習近平氏の3期目の威厳に関わる可能性も出てきます。
よほど成果があればいいけれど、そういう感じはしないでしょう?
飯田)何か成果が出るような方向にはなりそうもないし……。
高橋)せいぜい、いくつかの輸出規制を解いてもらうというレベルです。だから習近平氏は、APECには行きたくないのではないでしょうか。

・習近平氏がインドで開催されたG20サミットへ出席しなかった理由
飯田)これまで中国は、G20には毎回出席していましたが、今回インドで開かれたG20は欠席しました。
高橋)行かなかったですよね。プーチン氏が来ないので、行けば各国から叩かれるから嫌だったのでしょうが、
インドで開催されることも嫌なのだと思います。
飯田)インドとは国境紛争を抱えていますからね。
高橋)これまでもインドと中国で覇権を争っているわけではないですか。
飯田)「グローバルサウスの盟主はどちらだ」というような。
高橋)インドの土俵に行ってやるのが嫌だったという考えもあると思います。そうすると、アメリカに行くのも嫌なのではないでしょうか。

APECの開催がアメリカでなければ首脳会談に行くかも知れないが
飯田)アメリカ側としては、「対話のチャンネルは残しておきたい」という思いがあるのか、最近はブリンケン国務長官やレモンド商務長官、
イエレン財務長官などが訪中しています。その流れで「首脳会談も」というような報道が一部ありました。
高橋)APECの開催地がアメリカではなく、東南アジアなどであれば行われるかも知れませんが、
今回はG20の議長国がインドで、APECがアメリカでしょう? 行くのが嫌だと駄々をこねている感じがします。
飯田)どこかの第三国で開催される可能性もありますか?
高橋)APECがですか?
飯田)あるいは首脳会談のみでも。
高橋)首脳会談のみをどこかで行う可能性は、なくはないと思うけれど、どうなることやら。

・バイデン大統領、岸田総理は国連総会出席へ 〜習近平氏の出席はないか
飯田)バイデン大統領や岸田総理は、国連総会に出席する予定だと言われています。
高橋)岸田総理は出席すると思いますが、まさか習近平氏は行かないでしょう。アメリカに行きたくないのではないでしょうか。
ー後略ー

全文はソースから
9/13(水) 17:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0337db1f2b3ae15b95fd248f9c905df2b8c3ed11