◆九州各地の徐福伝説

久留米市から12kmほど南下した場所には、
九州説の学者によって邪馬台国の都があった場所ともいわれる
福岡県八女市がある。
その山際に徐福の墓だという童男山古墳がある。

名前の由来となっているのは徐福の引き連れてきた童男童女だ。
調査では6世紀の横穴式墳墓とされ、歴史的に合わないのだが、
地元の郷土史家たちは徐福の墓があったところに
後世、古墳を建造したのではないかと指摘している。

薩摩半島の坊津町や串木野市にも徐福伝説がある。
第8代孝元天皇の時代、島平浦の照島にある秦波止に上陸した徐福は、
冠岳に登ると山頂に祭壇を築き、
天の神を祀る「封禅の儀」を執り行ったという。