2023年10月25日 17:00 KOREA WAVE

【10月25日 KOREA WAVE】韓国最大の売春街として知られる京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)の歓楽街、ヨンジュゴル。この地域で売春を業とする店などを一掃してマンションを建設する計画が持ち上がっている。しかし、売春業者が強制撤去に反発して訴訟に発展するなど、先は見通せない。

18日午前、ヨンジュゴルの売春宿の大半は閉まっていた。建物の内部が見えるガラス部屋の中には3~4個の椅子が置かれ、その足元にはヒール、脇にはストーブが置かれている。

ガラス部屋の1つに姿を見せたガウン姿の女性は化粧を始めた。たまに店の前の道路を車がゆっくり通ると、こうした店の女性たちは逆に客を品定めするかのように運転者の顔をじろじろと見る。

地域住民によると、現在、ヨンジュゴルの売春街には40余りの業者が存在し、100~200人の女性が働いている。

この地域の建物所有者と地主は2014年に再開発推進委員会を結成し、大規模マンションの建設を推進している。一帯の19万平方メートルに地下2階・地上25階の共同住宅を建てる計画だ。総戸数は3207世帯もあり、付帯福利施設なども建てる。

だが、売春街の建物主らが計画に反発して仮処分を申請すると、裁判所は建物主らに軍配を上げた。売春街の閉鎖方法や時期を巡り、坡州市と住民たち、そして売春事業主とそこで働く女性たちの間の対立は今後も続きそうだ。

https://www.afpbb.com/articles/-/3487950?act=all