中国が日本からのニシキゴイの輸入を今月から事実上停止したことが9日分かった。
中国側が日本からの輸出に必要な検疫施設の許可の更新をしていないことが要因。日中関係筋が明らかにした。
東京電力福島第1原発処理水を海洋放出した日本に対する圧力の一環との見方も出そうだ。

中国が指定した新潟県内の施設で検疫をした後に日本からニシキゴイを輸出していたが、
10月末で中国側による許可が失効したまま更新されていないという。

農林水産省によると、ニシキゴイは新潟県が発祥の地とされ、海外で観賞魚として人気が高まっている。
2022年のニシキゴイの輸出額は63億円で、過去10年で約2倍に増えた。
このうち中国向けは19%を占め国・地域別で最大だった。

中国当局は8月の処理水の海洋放出後、日本産水産物の輸入を全面的に停止した。(共同)

2023/11/9 20:38
https://www.sankei.com/article/20231109-XEQPRQCH25NUZBJ52A4HLCLSSM/