ー前略ー
・暴動が起きない国
 現在、日本国内には外国人労働者が増えている。中国やベトナムなど物価が低い国々からは
低賃金で働く労働者が日本に押し寄せている。
 外国人労働者たちのマナーや行動は、日本人と比べて明らかに民度が低いと言わざるを得えない。
これにより、何十年も何百年も築いてきた、日本の平和な精神と安全な居住環境が揺らぎつつある。

 高齢化、少子化による人手不足による外国人労働者の受け入れ、度重なる災害、周辺強国からの不当な圧力、
もし私たち外国の国民が同じような状況に置かれたらどうなると思うか。おそらく給料の増額を求めてストライキや暴動が起きるであろう。
街は混乱に陥り、警察や政治家も制御不能になり、国家が崩壊してしまうかもしれない。

 しかし日本ではストライキが一切起きず暴動もない。不満はあるかもしれないが、必死になって頑張る。
そして知恵を生かして節約し、お金を増やす方法を模索する。得た情報をみんなで共有しながら団結して取り組んでいく。
これが日本の人々の特徴である。

 ここで皆さんに聞きます。今私が述べた状況において、日本人のように辛抱強く耐え忍ぶ自信を持つ方はいますか。
 耐え続けるとということは簡単にできない。確かに言葉や行動で訴えることも重要で、日本人はこの点で少し消極的と言われる。
しかしストライキをしたり、暴動を起こしたとしても、今の世界の状況を、日本の政治が変えられるわけではない。

 日本人は民度が高く、極めて賢いことで知られており、世界中の人々の中で最も冷静で、我慢強い民族であると私は考えている。
戦後の焼け野原ですべて失ってからわずか20年で立ち直り、先進国の仲間入りを果たしたのは日本以外に無いと思う。

 災害が起きるたびに学び続け、人命救助の技術や耐震技術を磨き、地域に適した農作物を研究する。
小さな国だからと諦めずに努力し続けてきた。
だからこそ日本は立派に立ち直り、国際社会で中心的な役割を果たしているのではないかと、私は考えているのである。

 最後に、私の長年の研究からの日本人観をまとめよう。本当に日本は驚異的な国である。
平和な心を持つ日本人は、人間の理想的な姿を示していると思う。また日本は世界に重要な教訓を与えてくれた。

 私はいつか必ず日本に住む予定です。これは、国のこと以上に人間性に惹かれて思うことです。日本人は基本的に思慮深い人々です。
私は個人的には、お願いですから日本は変わらずにいてほしいと祈りつつ、心から日本の人々に敬意を表します。
日本は変わらないでほしい。

 以上、論理的で説得力のあるジョーンズ教授日本人観を紹介した。読み返して、深く敬意を表したしだいである。
なぜなら筆者には、このように、日本人だからなお、知らない、見えない、説けないことばかりだからである。
また、昨今の日本特有の文化の崩れ現象をマスコミで知るたびに、暗澹たる思いに駆られる。いや基本は盤石であるはずだと信じたい。

 日本への好感、あるいは批判的感情に対して、現代の日本人は真摯に冷静に受け止め、うぬぼれず、卑屈にならず、
各国への「誤認」を減らす努力を厭わないこと。それが、このような賞賛への返礼となるのではないだろうか。
サンパウロ市在住 毛利律子

全文はソースから
ブラジル日報 11/9(木) 6:36配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/42400c853b3ea9f25ab9caa32b7dd22d52e558cc