もし、アメリカが日本と同じ小国だったら
 アメリカの領土が日本と同じサイズに縮小され、今の日本の場所にアメリカがあると仮定しよう。
 輸送コストを考えれば近隣国との貿易が一般的。その結果アメリカは隣接する中国が主要な貿易相手となる。
中国からは安価で品質の低い商品がアメリカ市場を席巻するであろう。
しかしアメリカから中国への輸出は高い関税に阻まれ実質的にアメリカの輸入は制限されることになる。
 ロシアは定期的にアメリカの国境に侵入し、アメリカ北部の島々を自国の領土と主張し戦闘機を差し向けるであろう。
同様に中国や韓国もロシアに対抗し、アメリカ南部の島々を自国の領土と主張し始めるかもしれない。
中国人やベトナム人労働者がアメリカの労働市場を占拠する一方でアメリカ人の雇用が減少するであろう。
 日本人は70年以上もの間、このような状況に耐え、不合理な嫌がらせに耐え忍び、
黙々と努力を積み重ね、世界の先進国として認識されるまでに至ったのである。

経済について
ハーバード大学にあるエドウィン・O・ライシャワー日本研究所のサイト

【中国人学生の質問】日本は昔は先進国として発展していた。しかし最近は中国にもGDPを抜かれてしまった。
それに日本国内では賃金が上がらなくて不満が増大しているというニュースを見聞している。そんな日本から何を学ぶのか。

【教授の応答】日本はアジアの端に位置し、アメリカ、中国、ロシアなどの三つの超大国の交差点にあり、国土は狭く若い人口も少なく、
資源や地理的な利点はほとんどない。それににもかかわらず、日本は世界第3位の経済大国を維持している。
 この事実自体が日本から学ぶべき価値があることを示しているのではないだろうか。
 日本人ほど勤勉で、教養豊かで技能に秀でた国民は他にない。学生の皆さんもトヨタ、ホンダ、ソニー、ユニクロ、任天堂など
世界的に有名な日本企業を知っているだろう。これらの企業が持つ真の資源は人的資本である。
さらに日本人は社会的な意識が高い人々として特に際立っている。彼らから多くのことを学ぶことができるが、
特に価値のある教訓は、彼らの平和的な精神であろう。