原因不明の子ども肺炎に…WHO、情報を公式に要請 官営メディア「コロナ禍の間に生まれた子ども、呼吸器疾患の免疫が脆弱」

 冬を迎える中国で呼吸器疾患が広がっている。専門家らは、コロナ禍の間に生まれた子どもたちの免疫が
以前より大幅に弱くなったためだと指摘した。

 中国官営「グローバル・タイムズ」は27日、医療専門家の話を引用し、今年の冬は呼吸器疾患が例年より大幅に増加しているとしたうえで、
これに対抗する一般国民の免疫が減少したことが原因だと指摘した。

首都医科大学附属北京佑安病院・呼吸器感染性疾病科の李侗曽主任は
「コロナ禍の間に生まれた子どもたちの多くは、こうした(呼吸器疾患の)病原菌にあまりさらされなかったので、以前より弱くなった」としたうえで、
「その結果、今年の呼吸器疾患の感染率は過去3年間に比べ大幅に増加し、2019年の水準を超えた」と述べた。
中国は2020年1月から3年間、徹底した「ゼロコロナ」政策を維持した。

 中国では、北部地域の子どもたちを中心に呼吸器疾患が大幅に増加し、社会的な問題になっている。
病院が数多くの患者で混雑している様子がSNSを通じて広がっている。
特に、原因不明の肺炎が増加していることが知られると、世界保健機関(WHO)は22日、
中国政府に「子どもたちの間で集団発生している肺炎と最近増加している呼吸器疾患に対する詳細な情報を公式要請」した。

 これについて中国国家衛生健康委員会は26日、記者会見を開き、
「最近の呼吸器感染性の病気は、インフルエンザを中心に様々な呼吸器の病原体が重なったことと関連している」と明らかにした。
中国の専門家らは、今後1〜2週間以内に子どもたちの呼吸器疾患がピークに達することになるだろうと予想している。

病気になった子どもたちが増えると、一部の学校は臨時休校に入った。
北京市教育委員会も25日、「呼吸器伝染病の発病率が高い時期に入り、感染した子どもの数も増加した」とし、
「生徒が病気の場合は宿題を厳しく要求しないようにする」と明らかにした。
北京/チェ・ヒョンジュン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

登録:2023-11-28 05:36
https://japan.hani.co.kr/arti/international/cn_tw/48498.html