舌先三寸のオーディオポルノ作家とはこうあるべきですねwww


2011,10,25, Tuesday 問われているのは自分

今この音が60歳のWE755Aと同じか同じでないかが問題ではない。
同軸2ウェイや他の8インチフルレンジの音を聴いたうえでLM755Aの音を聴いてどう思うのか・・・
そしてこれから5年,10年かけて今、目の前で鳴っているWE755Aのような飴色の音に変化する過程を
楽しむその過程こそがこのLM755Aとの蜜月を約束するのです
と申し上げ、改めてアンプをSV-91BIIIに替えて鳴らした時の顔は
最初の頃の”オリジナルと違うじゃないか・・・俺はもういいよ”という顔とは別人のように生き生きと輝いていました。
気がつくと私を含めて全員が立ち上がり、身振り手振りで大きな声で喋りあって・・・2時間前とは別の方のようでした。

 音には命があります。その命を伝える為には人が自らの言葉で想いを託す必要があります。
今のオーディオに一番欠けているのはここ。綺麗に撮られたお見合い写真を見るだけでは
相手の本質は分かりません。
実際会って”全然写真と違うじゃないか”と思うのは普通・・・でも実際会って直接話を聞くうちに
その人の持ち味を知り、自分が作り上げた虚像と実物の溝が埋まっていく、
その過程が”出会い”の本質であろうと思います。

 何でもそうですが上面だけ眺めて”ふん”というのは簡単なこと。
そんな時自分が見落としているものがないかどうかを内省することも大切であることをオーディオは
教えてくれます。
”何が見えているか”ではなく”何を聴き取るか”・・・問われているのは自分なのかもしれません。