ボーカル域の取り扱いで、意外に思われるのがBBCモニターの系譜で
LS5/5から第二フォルマントでの過度特性の優れたユニットをウーハーに採用し
ネットワークで逆勾配で抑えるという不思議な方法を取っている。
これはLS5/8、LS5/9にも引き継がれ、500〜2000Hzを敏感に拾う。
ttp://downloads.bbc.co.uk/rd/pubs/reports/1967-57.pdf
ttp://downloads.bbc.co.uk/rd/pubs/reports/1979-22.pdf
逆にネットワークで押し殺した代償としてアンプの負担が重く
初期にはバイアンプで対応するようになっていた。

特筆すべきは生のままのウーハー特性は、実はD130と同じようなもので
ttp://www.lansingheritage.org/html/jbl/specs/pro-comp/2135.htm
クラシック向けと言われる下馬評とは、大分趣が異なるように思う。
鳴らしようによっては、ブリティッシュ・ロックでも十分に通用するだろう。