歌謡曲の面白さに演出=アレンジの妙があって
それが摂理に基づいた自然現象として捉えるというよりは
パーソナリティを発揮して積極的にアピールしている姿のほうが
再生の方向性として合っていると思う。

つまり、オーディオ装置はそれ自身がパーソナリティをもつべきだし
主体性のない語りで、他人事のように話し出すとシラケてしまう。
ニュースとバラエティーの差をみれば歴然なのだが
事実だけを語るだけでは不十分で、リアクションが大事なのだ。

最近は、オーディオ再生にアキュレート(正確さ)を求めることは十分にやってきたが
演出も含めたサウンドの個性を評価することは、かえって減退していると思う。
オーディオ・ブランドの形成において癖を嫌う傾向にあるし
もちろんそれは横並びの状態も意味する。
嗜好品としての面白味に欠けるとも言えるが
歌謡曲の個性に対し貫禄負けしないように頑張りたいものだ。