伊藤氏は中学ぐらいの頃に、親の道楽の延長でラジオを作ってたぐらい、
しまいにトーキーのアンプまで作って収めるとか、個人の趣味を超えてる
アマチュアだったらしいが、戦後色々あってWE日本に入社して勉強し直し
プロになった、みたいな感じだよね。膝栗毛に書いてあるよw
新しい真空管、新しい回路がまさに次々に出ていた頃の人なので、
生涯真空管のラジオやアンプを研究して、トランジスタとかまでは進まなかった。

桝谷氏は元々本業は貿易商かなにかで、市販メーカーのステレオの音が気に入らん、という所から始まって、
プロのアンプ設計者から教えを貰ったり、通信教育で電気工学を勉強したり、
というところから始まってる。時代も球から石に変わりつつある頃だから、当然石に進んだ人。
独自の回路というより、当時のオーソドックスな回路の改良みたいな感じだけど、
プロというより、アマチュアリズムの延長で人気が出たんだろうね。
勉強しない、理屈を考えない取っ替え引っ替えばかりのオーディオマニアはバカ、
というスタンスは刺激的だし、そういう言動でとっかえひっかえマニアの馬鹿さに
目が覚めた人も多いと思うよ。 まさに天守を叱るにふさわしい人とおもうよw