やれやれ。
1970年代前半までのホームオーディオのスピーカーシステムにはマルチアンプ用入力端子が付いていた。
マルチアンプとは現在のバイアンプとは異なり、分割ネットワークなしでパワーアンプと各帯域ユニットを直結駆動する方法。
もちろん帯域を分割するチャンネルデバイダと帯域の数だけパワーアンプが必要になる(当時はアナログチャンネルデバイダだった)。
しかし1970年代後半以降、スピーカーシステムのマルチアンプ用入力端子は廃れ、一括入力端子のみとなった。
その後デジタル技術の進歩によりチャンネルデバイダやパワーアンプが低価格で作れるようになり、DTM用のパワードスピーカーはデジタルチャンネルデバイダとスイッチングパワーアンプを内蔵したマルチアンプ方式が主流となった。
またカーオーディオは設置場所の問題から出来上がったスピーカーシステムではなくスピーカーユニットを組み付ける方法が主流で、こちらもハイエンドはマルチアンプ方式が主流。
一方、ホームオーディオではバイアンプとかバイワイヤという子供だましの方法が広く行われている。
カーオーディオやAVでもマイクで聴取点の音圧を拾って補正することはとっくに行われており、今や最後尾を走っているのがホームオーディオなのに、笑えるのはカーオーディオやAV等を見下していること。
1万円/mの電線とかオーディオ用USBメモリとかいかにも池沼相手の商売がまかり通っていることからも、どういう人間が残っているか明らかであろう。