1砂漠のマスカレード ★2019/06/23(日) 12:21:54.29ID:nTOOpw+d9

慶應義塾大学に進学できる「一貫校」のうち、最も格が高いとされるのが小学校の「幼稚舎」だ。
ジャーナリストの田中幾太郎氏は「小学校の6年間、クラス替えが一度もなく、担任教師も6年間ずっと同じ。
まとまりが強く、自分たちが慶應を代表しているという意識を持っている。幼稚舎以外の“外部”の人間にとっては鼻持ちならないと映ることもある」という――。
※本稿は、田中幾太郎『慶應幼稚舎の秘密』(ベスト新書)の一部を再編集したものです。

■幼稚舎出身者の強烈な慶應愛

慶應義塾に属する学校群は「大学」と、小学校〜高校の「一貫校」に分けられる。

現在、一貫校には、小学校が幼稚舎(1874年開学)、横浜初等部(2013年)、中学が普通部(1898年)、中等部(1947年)、湘南藤沢中等部(1992年)、
高校が高等学校(通称「塾高」、1949年)、志木高等学校(1948年)、湘南藤沢高等部(1992年)、女子高等学校(1950年)、ニューヨーク学院(1990年)となっている。

この中で、横浜初等部と湘南藤沢中等部・高等部はひとつのグループと見なすことができる。
幼稚舎からは湘南藤沢中等部も含め、どの中学でも選べるが、横浜初等部からは湘南藤沢中等部しか選択肢がなく、湘南藤沢中等部からは湘南藤沢高等部しか選択肢がないからだ。

また、普通部と中等部からは湘南藤沢高等部も含め、どの高校でも選べる。なお、普通部と塾高は男子校なので、女子生徒が選ぶことはできない。

これら一貫校には、慶應内部でランク付けがある。

ニューヨーク学院はかなり特殊なので対象外。もっとも格下なのは、歴史が浅い横浜初等部と藤沢湘南の中高だ。
一方、格上は幼稚舎、普通部、塾高の3校となる。塾高は、開学年度はそれほど古くないが、
元々は普通部の一部であり、戦後の新学制への移行にともない、分離して誕生したもので、歴史的には伝統校と見なされる。

この格上3校の中で、圧倒的に格付けが上なのが幼稚舎である。世間ではそこまでの認識はないだろうが、
慶應内部ではそう見られ、さらにいえば、幼稚舎出身者自身がそうした自負を強烈に持っている。