不動産コンサルタントの森島義博氏によると、

「東京の不動産の賃貸利回りは約3・8%。これをあてはめると、67億6千万円の部屋は月額で実に2千万円以上の家賃です。個人で払える人は少なく、家賃目当てで投資する大家はいないでしょう」

一方、ラフォーレ原宿のすぐ側という抜群の立地なら値崩れはしにくい。

「産油国の大使公邸や、ハイテク系外資の日本支社長の専用宅としてなら需要がある。売る時も値下がりのリスクは低いので、資産として保有する目的なら悪くありません」(同)

森島氏によると、東京の不動産は、海外と比べてもまだ安い。たとえば香港のヴィクトリア湾を望めるマンションは約500平方メートルで約90億円だという。
さしずめ、中国・アジアの大金持ちが“お買い上げ”になるのか、販売を担当する三井不動産リアルティに聞くと、

「お客様のプライバシーもあり、何もお答えすることができません」

間取りも教えられないとのことである。知ってどうなるわけでもないが。

「週刊新潮」2021年4月1日号 掲載

2021年4月5日 5時56分
https://news.livedoor.com/article/detail/19971210/
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