■死の直後には「素晴らしいといいそう」の声も

今回のWWDCでは、音楽管理ソフト「iTunes(アイチューンズ)」が機能別に分割されることや、iPadがiPhoneなどと共通の「iOS」から、
専用の「iPadOS」に移行することなども発表された。新OSではマウス接続もサポートすると報じられている。

「ipadの新OSジョブズの考えからどんどんかけはなれてる気がする」
「iPadの新作でるらしいけど多分スティーブ・ジョブズが作ろうとしてたものとは別なんだろうなぁ」
「iTunesがあれば音楽、映像、全てのメディアが1つのアプリケーションで管理できるってのがジョブズの哲学でしたよね」

ジョブズ氏を慮るようなツイートは、今回に限ったものではない。2013年発表のMac Pro(前モデル)は、まるで「ゴミ箱」に見える
円筒状のデザインが注目された。その当時にも、

「ジョブズがいないとこうなるのか」
「ジョブズが最新Mac Proを見たらなんて言うかね」
「ジョブズだったら『真四角にしろ!』と言って聞かなかったに違いないw」

といった声はあったが、まだ没後1年半ほどだったため、「ジョブズの意思は生きているのではないだろうか」「良くやった素晴らしいといいそう」といった声も多かった。

Apple Pencilには「墓場から甦るぞ」「ブチ切れるぞ」

ただ、その後、風向きが変わる。14年のApple Watch発表時には、

「ジョブズいないとここまでデザイン悪くなるのか...」
「ジョブズが生きてたらGOサインを出しただろうか?」
「Apple watchはジョブズを生き返らせて再設計したほうがいいと思う」

といったコメントが続出。その1年後に、スタイラス(ペン型入力デバイス)のApple Pencilが発表された際にも、

「ジョブズが怒りすぎて墓場から甦るぞ...」
「あれだけ指にこだわったジョブズがこれ(Apple Pencil)を見たらブチ切れるぞ」
「ジョブズが『スタイラスなんて誰が欲しがる?』ってiPhoneの時に否定したのにApple Pencil出てくるの笑ってる」
などと言われていた。新作発表ごとに流れるこれらのコメントは、死してなおカリスマ的な人気がある証左といえるだろう。