実の母親も「グル」だった。今年5月、三重県鈴鹿市の民家駐車場に止められていた軽ワゴン車内で、住人で解体作業員の横山麗輝さん(当時25)の遺体が見つかった事件。
同県警は15日、殺人の疑いで妻の富士子(46)と交際相手の上山真生(29)両容疑者を再逮捕した。
また殺害前に自宅で麗輝さんを襲ったとして、2人に加え、富士子の実母、横山愛子容疑者(69)を殺人未遂の疑いで逮捕した。

麗輝さんの遺体が車内から発見された後、県警が自宅を現場検証したところ、1階の床から少量の血痕が見つかった。
付近には家財道具が散乱し、争ったような形跡が確認された。そのため、当初は自宅で殺され、運ばれたとみられていた。
その後の調べで麗輝さんは富士子容疑者がママを務めるスナックで睡眠薬を飲まされ、昏睡状態のまま首を絞められ、殺されたことが判明。
県警は他に事件に関与した者がいるとみて捜査を進めていたが、その人物こそが今回逮捕された、母親の愛子容疑者だった。

バツ4だった富士子容疑者は5年前、麗輝さんと再婚。
その後、富士子容疑者が上山容疑者と肉体関係を持っていることがバレ、それを責められると、富士子容疑者は逆ギレ。
「だったら別れよう」と、昨年末、離婚を切り出した。それ以来、夫婦関係がギクシャクし、ケンカが絶えなかった。
富士子容疑者と上山容疑者は麗輝さん殺害を思い立ち、母親の愛子容疑者にほのめかした。
5月13日の夜、富士子容疑者は店で待機し、愛子容疑者が運転する車に上山容疑者が乗り、ひとりで自宅にいた麗輝さんの元へ向かった。
そして深夜0時15分ごろ、上山容疑者が麗輝さんに襲い掛かった。