「舞台版のDVDを観た時に、昔観た映画以上に感動したんです。全キャストがオーディションと聞いて、最初は怯みましたが、それ以上にこのウィルキンソンという役をやってみたいと思ってしまったんです」

柚希さんが、この作品に惹かれたのは、「きれいごとで終わらない」人間くさいドラマだったから。

「バレエ教師といっても、教室ではコートも脱がず、バレエシューズも履かず、レッスン中にパイを食べたりしているんです。
教室を開いた当初は、純粋な情熱を持っていたけれど、時代や土地柄もあって周りから軽んじられ、うんざりしながらやっていたんですよね。
そんな時にビリーのような熱心な生徒が現れて、彼を後押しすることで彼女自身も救われる。そこが素敵ですよね」