――ロンドン版をご覧になった方の中には、ウィルキンソン先生という役は柚希さんのイメージとちょっと違うと感じられた方もいたと思うのですが、どんな風に考えて役作りされているのでしょう。

 もともと『ビリー・エリオット』という作品自体にものすごく惚れ込んでいて、どうしてもこの作品に出てみたくてオーディションを受けました。
ウィルキンソン先生という人も本当に好きで、「まだ自分には早いかも」とか「合わないんじゃないか」という不安もあったのですが、合格することができました。

 そのとき演出の方々から「今までのウィルキンソン先生みたいに年上に作らなくもいい。あなたのバージョンでやりましょう」と言っていただきました。
ですから、第一線を目指してバレエをすごく一生懸命やってきたのに、子どもができて現役に戻れなくなってしまったという設定です。

――なるほど。