かねて総務省は、運営する被害相談窓口「違法・有害情報相談センター」で、SNS事業者などへの投稿削除の要請や、削除を求める訴訟に向けた発信者情報の開示請求に関する方法を助言。実際に手続きを代行する法務省の人権相談窓口に取り次いできた。

2010年度に1千件超だったセンターへの相談件数は近年、毎年度5千件以上で推移している。こうしたなか、20年5月、テレビ番組への出演を巡りネットで中傷を受けたプロレスラーの木村花さんが自殺する問題が起き、対応の強化を求める声が強まった。