台湾の国民党、総統選候補に新北市長と関係者−鴻海創業者選ばれず

5/16(火) 15:32

台湾の最大野党、国民党は来年1月に実施される総統選の公認候補に侯友宜新北市長を擁立する方向だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。国民党は米中関係を大きく左右する極めて重要な選挙で勝利し、政権奪還を目指す。

公に話す権限がないとして匿名を条件に話した関係者によると、国民党は17日に正式発表する。与党・民主進歩党は次期総統選の候補者に頼清徳副総統を選出済み。

鴻海精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏も国民党からの出馬を探っていたが、関係者によれば、世論調査の動向に加え、立法委員や自治体トップから幅広い支持を踏まえ、侯氏(65)が選ばれた。

国民党の報道官、トニー・リン氏はコメントを控えた。郭氏の事務所は正式に発表されるまでコメントしないと回答。新北市の広報担当者はコメントを控えた。

侯氏は16日、記者団に対し自身が国民党の公認候補者になるのかとの質問に直接答えず、「候補者選定プロセスがどのようになろうとも、党の規則・規定を尊重する」と述べた。