儀兵衛は法的整理によらない私的整理よる倒産を選んだ
資産、営業ノウハウ、従業員を他人に譲渡して営業を続ける再建型はならなかったのか
買い手た見つからなければどうにもならぬが、従業員に暇を取らせ自分の代で終わらせる
清算型となってしまった
帳簿上の財産価値は継続企業の前提があって成り立っているものであり、換価し清算するとなると
それより低くなってしまうものだ。帳簿上内部留保があっても清算段階で債務超過ともなりうる
暇を出される使用人の給料は昨日押し掛けてきた債権者の手形債権よりも優先して支払われる
雇用債権に先取特権があるからだ。退職金規定があれば退職金も優先債権になるが果たして
藤岡屋に規定があり引当金が積まれていたかは分からない。また先取特権が保証されるのは
あくまで法的整理による場合であって私的整理では他の債権者の反対に会い進まないこともある