2013/8/21 朝鮮日報

強制徴用:「麻生炭鉱は朝鮮人の地獄だった」

歴史学者の竹内康人氏、『調査・朝鮮人強制労働1・炭鉱編』出版
麻生炭鉱では1日17時間労働
死んだら「採炭中の事故死」、朝鮮人が集まると理由もなく殴打
竹内氏「日本は賠償すべき」


ナチス政権を引き合いに出して「手口を学んだらどうか」と妄言を発した麻生太郎副総理の
曽祖父、麻生太吉氏が創業した炭鉱でも、多くの朝鮮人が働いた。竹内氏は、1939年から
45年までに限っても、麻生炭鉱とその系列企業で朝鮮人徴用者1万623人が働いていたと語った。

福岡などに事業所があった麻生炭鉱は、ほかの炭鉱よりも賃金が安いのに労働環境は劣悪で
「搾取地獄」と呼ばれるほどだったという。「休日もなく、牛馬のように働かなければならなかった」
「死んでも『採炭中の事故死』として処理された」「朝鮮人が集まると、理由もなく殴られた」
「『朝鮮人の地獄』と呼ばれた」。これは、当時の生存者らの証言だ。

炭鉱労働に耐えられず脱走する朝鮮人が増えたため、炭鉱周辺には監獄を思わせる監視の
網が張り巡らされた。2008年には、麻生炭鉱が敗戦直前、朝鮮人だけでなくオーストラリアなど
連合軍の戦争捕虜300人も強制労働させたことを示す日本政府の文書も公開された。
当時の麻生炭鉱は、麻生副総理の父親(麻生太賀吉氏)が経営していた。
麻生副総理は「当時はまだ幼かったので、そうしたことは知らなかった」と釈明している。