「若者のおしゃれ離れ」が叫ばれて久しい。昔に比べて、今の若者が「ファッションに無関心になった」とは言わないが、
スニーカーやリュックの流行や、シンプルな無地の服が流行るなど、40〜50代が若かった頃とは「おしゃれ観」が変わっている気がしてならない。
もし変化しているとしたら、その背景に何があるのか。
識者に話を聞きながら、昔と今のおしゃれが変わった背景を考えてみた。(取材・文/有井太郎、編集協力/プレスラボ)

● 高級ブランドバッグは 恥ずかしいし、少しイヤらしい

「高級ブランドのバッグは、全面にブランド色が押し出されたデザインが多く、ちょっと恥ずかしい。少しイヤらしい気もする」

「若者の○○離れ」と表現されるものはいろいろあるが、その中でとりわけ捉え方が難しいのが「ファッション」だ。
「若者のおしゃれ離れ」「若者のファッション離れ」と言われることは多く、その象徴として、ファッション誌の相次ぐ休刊やブランド志向の低下などが挙げられる。

電通総研が発表した「若者まるわかり調査2015」によると、20代社会人で「今しかできないと思う趣味・好きなこと」に「ファッション」と回答した割合は、
男子が10.5%、女子は24.5%だった。若者とファッションが強く結びついてきたことを考えると、この割合(特に男子)は低いと見ることもできるだろう。

一方で、20代の人に話を聞けば、決してファッションに無関心とは言い切れない。
「インスタグラムでいつもスタイルを勉強している」(25歳女性)という声も多く、むしろSNSによっておしゃれの情報は増えているとさえ思える。
女性向けファッションのキュレーションメディアとして若者にヒットしている「MERY」などもある。
 
 ファッション誌の元気がないのは確かかもしれないが、それはどの分野の雑誌も同様で、おしゃれ離れを示す特定の事象とは言い難い。
       争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!

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