真海の基本的なやり方は、推理小説とかで言うところの「未必の故意」のようなやり方
これを理解できていない奴が多いんだろう

例えば出口を瑛理奈が毒殺したが、真海が出した手紙に出口を殺せ、と書いてあったわけではない
もちろん、真海は周りの人々の心理や行動を読んだ上で、計画を立てているが、
自分で全て手を下して殺人や復讐をするわけではなく、多くの部分を登場人物各自の判断に委ねている

だから、予想外に寺門が死んだり、あるいは苦しむかと思っていた留美と安堂の近親相姦も、
留美は実の息子と出会えたと言って喜んでしまう、というような事が起きる

そういった経緯を経て、最後の火をつけるシーンも真海が自分自身への「未必の故意」のようなやり方をした
要するに、自殺行為をするが、真海の予想以上の動きをした誰かが、助けるかもしれない、ということ
真海自身は信一朗に語った自分自身への罰として、死んでも助けられても構わないくらいの心境だったんだろう