何が起こったのかまだ理解すら出来ていないのに掛ける言葉も見つからない。


「……突然、キスした事は謝ります」


やはり自分は牧にキスされたのだ。


数年ぶりのキスがまさか男の後輩と風呂場で…なんて夢でも有り得ないのに、牧の唇の感触はまだはっきりと残っていた。


「中で春田さんが、その、裸で……俺の事待ってくれてるんだな、って思ったら我慢出来なくて」


「…わっ…!!」