った。捜査本部は、菊地被告が配下の組員らに放火を指示した疑いがあるとみて追及する。
2棟は、標章を掲示した飲食店の入る雑居ビル。林ビルで2カ所、第一ウインザービルで1カ所、店の入り口に赤い塗料が塗りつけられていた。
2棟からそれぞれ油のようなものがまかれた跡が見つかり、出火前後、周辺でバイクに乗った不審な2人組が目撃されていた。
林ビルの所有者は暴力団排除活動に参加する地元住民組織のメンバーで、捜査本部は暴排活動を萎縮させるのが目的だったとみて捜査していた。
標章制度は12年8月に始まった。「暴力団員立入禁止」と書かれた標章を張った店に組員が入ると福岡県公安委員会が退去するよう命令を出し、
命令に従わなければ逮捕が可能になった。制度開始直後から掲示した店の入る他の雑居ビルに対する不審火や、経営者らを狙う切りつけ事件が相次ぎ、12年11月までに約10件に上った。

このうち、12年11月3日に同市八幡西区の駐車場で、標章を掲げる飲食店従業員が使う乗用車など車2台に放火したとして、
今年1月、工藤会系組員ら2人が逮捕されたが、不起訴になった。他の事件も含め、すべて未解決になっている。
菊地被告はトップで総裁の野村悟被告(69)らと共謀したとして昨年9月以降、福岡市の看護師刺傷事件(13年1月)などこれまでに計3回逮捕・起訴されている。

◇標章制度
繁華街からの暴力団排除を目的に、2012年8月1日に施行された改正福岡県暴力団排除条例に基づく制度。北九州市小倉北区堺町周辺、
同市八幡西区黒崎、福岡市博多区中洲、久留米市文化街など県内7カ所を対象地区に指定している。
「暴力団員立入禁止」と書かれた標章掲示店に組員が入れば、県公安委員会が退去を命じ、命令に反すると50万円以下の罰金。
「入店を断るきっかけになる」と歓迎する店もある一方、報復を恐れ掲示に消極的な経営者もいる。
「幹部陣を中心として昨年の『笑っていいとも!』終了を機に『バラエティを総入れ替えしてはどうか』
という機運が高まっているんです。
実際、来年3月での『ごきげんよう』の平日枠打ち切りが決まり、『とんねるずのみなさんのおかげでした』
打ち切り説も根強く囁かれています。『めちゃイケ』も含め