トランプの主張は、ハッキリしている。
一言でいえば、「排外主義」だが、それは「反グローバリズム」である。
市場に任せれば経済はうまく回るとアメリカが30年間にわたり主導してきた「グローバリズム」と「新自由主義」を、真っ向から否定した。
その訴えがアメリカ国民の心をとらえたのは間違いない。

外務省OBの天木直人氏(元レバノン大使)がこう言う。
「もともとグローバリズムは、“勝ち組”の政策です。格差が広がり、希望を持てない人を増やしてしまう。
アメリカ国民も疲弊してしまった。一握りの富裕層だけが富み、中産階級が崩壊しつつあります。
だから、以前から大衆の不満が充満していた。トランプはその不満を上手にすくい上げた形です。
トランプが『中国が雇用を奪っている』『雇用を奪うTPPを止め
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