立川市は面積が約24平方km、人口は約17万6500人。立川駅の1日平均乗車人員は16万3903人(2015年度)で、JR東日本全体では15位、多摩地区ではトップ。
多摩都市モノレールの立川北駅、立川南駅はそれぞれ2万0456人、1万6152人(2015年度)で、3駅を合計すると20万0511人となる。多摩地域の行政上の中心地として、多くの行政機関が集中している街だ。

例えば、駅の北側にある「立川広域防災基地」は、大規模災害時に広域的な対応を行うための基地で、警察や消防、自衛隊関連の施設が集められている。
また、東京地裁や家裁の支部や、法務省、検察庁、財務省、厚生労働省、国土交通省の機関のほか、国立国語研究所や統計数理研究所などの大学共同利用機関法人もこの地に置かれている。
その多くは、かつての米軍立川基地の跡地に立地している。

商業施設としては、伊勢丹や高島屋といった百貨店、ルミネやグランデュオといった商業施設がある。
が、多摩都市モノレールの開業に合わせた駅周辺の区画整理や、基地跡地の開発など
大規模な開発によって形作られた街だからか「すでにできあがってしまっている街」という側面も感じられる。これからさらに、どう伸びていくのかが課題だ。

町田は「民間」の街

一方、町田は行政よりも民間の勢いが感じられる街だ。
人口は約43万3300人で、立川市の倍以上。面積も71.8平方kmと格段に広い。
小田急町田駅の1日平均乗降人員は29万1911人、JR町田駅の乗車人員は11万2161人(ともに2015年度)だ。
町田市の中心部は、小田急町田駅と一体化した小田急百貨店や丸井、ルミネのほか、「モディ」や東急ツインズウエスト、さらに「109」と、商業施設の集積度が極めて高い。
東西に伸びる中央線を多摩都市モノレールが南北に貫く立川と同様、町田も東西に伸びるJR横浜線を南北方向の小田急線が貫いて十字形に交差しているが、
町田は両線の駅がやや離れていることもあり、両駅間のエリアに商業施設や飲食店などが集中し、賑わいを生んでいるのだ。
小田急町田駅からJRの町田駅までの連絡通路を歩いていると、乗り換えを急いでいるということももちろんあるが、勢いよく歩く人々に街のダイナミズムが感じられる。
また、町田は学園都市でもあり、町田市内には桜美林大学や和光大学、玉川大学などの大学が;;;