▼手術から戻り、鈴愛らを前にして。

「心配を掛けて、すまなかった。皆さんに少し話をします。
私は5年前に大腸のがんをやっています。
5年生存率は65%。去年から出血があり、
ああ、これは5年以内に来たから、もうダメだ、
再発したと思いました。しかし、再発ではなく、
新たな場所。そして、早期発見ということで、
こうして助かりました。何が言いたいかというと、
またこれからもがんは再発する可能性が十分あるということだ。
私は正直怖い。しかし、生きる。
そして皆さんに漫画の描き方を教えたいと思う。
漫画は素晴らしいものだということを。
私は病の、死の恐怖を忘れ去ることはできない。
しかし、それを思い出さないでいることはできる。
何によってか?
それはマンガを描くということによって。
創作という魂の饗宴の中で、
私はしばし病を忘れる。私は思うのです。
人間にとって創作とは神の恵みではないかと!」
(第48話、5月26日)

▼正人(中村倫也)への恋心を漫画指導の教材にされ、
岐阜弁で抗議した鈴愛に対して。

「ホンマにおどれは人のDNA刺激するやっちゃのう!
何を言うとんじゃ、ワレ!1回、死んでこい!
おどれはなんでそないな時だけ、人がカチンとくること、
ポンポン出てくるんかのぉ!あ?
そんな賢いんやったら、もっとええセリフ書いてこいや!
あ?アホンダラ!おどれのその鳥の脳みそぐらいの頭、
もっと有効に使わんでどないすんじゃボケ、クズ、アホンダラ!」
(第50話、5月29日)