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キャスティング

脇を固める俳優達に従来のドラマのような人気俳優などではなく小劇団出身者を多く配していることが特徴[14][15]。
松本基弘は「舞台出身の実力派が多いだけに短時間の出演でも強いインパクトを残してくれる」とコメントしている[16]。
他にも“トリオ・ザ・捜一”の一人・伊丹役の川原和久は『相棒』の成功の要因にこうしたキャスティングを理由に挙げており、
「出番が少なかったり、出てこないことがあっても、右京と薫やゲストの話を中心に濃密な構成が出来る」とコメントし、
「失敗しているドラマは有名な俳優を多く配置し、それぞれの見せ場を見せている内に話が細くなるのに対し、
『相棒』は幹の太い話を展開できる」とも分析している[17]。また後述のように本作の世界の中でのリアリティを理由に薫を卒業させたのに対して、
捜査一課らの面子が変わらないことについて松本は、「相棒としてドラマを背負っている薫と違い、ドラマを背負ったわけではなく、
例えば角田のポジションを別の演者がやっても面白くならないかもしれないリスクを冒してまで変更する必要はない」と語っている[18]。
ただし、その中でも何人かは降板したりすることがあり、その影響で何人かの主要の登場人物が入れ替わり立ち替わりで変わったり、
劇中の人物の役を務めた俳優が亡くなったりした際は別の俳優が代役で登板することもある。

また一度ゲストで登場した俳優が同じ役で再出演したり、反対に別の役で出演することもある。
その中で、前沢保美は唯一同じ役である遠山ちず役を含め、計8回と役を替えての最多出演を果たしている。
他にも2011年1月1日放送のseason9 第10話「聖戦」で、本作ファンの漫画家・青山剛昌がカメオ出演(取材の誘いを受けて、
現場を訪れたことが出演のきっかけだという)[19]、2012年2月15日放送のseason10 第16話「宣誓」で、
映画監督の三池崇史が特別出演[20] した。三池と交流のある和泉聖治監督からのオファーによるもの[21][22]。

また、以前のエピソードでゲストとして出演していた俳優が、メインキャストとして登板することもある。