>>16
給料は学歴で違ったみたいだよ

※前スレからの拾い物

563名無しさんは見た!@放送中は実況板で2019/05/15(水) 19:37:48.42ID:YQJszVIc
多分ドラマで出てくるだろうけど、
当時東映動画の大塚さん


給与体系
東映動画の初期なんか、普通の会社のような賃金体系を適用したことで、大きな矛盾が生じていましたから。
その矛盾の一番いい例が僕だったんですけど(笑)。
つまり、アニメーターも正社員だから、完全固定給でしょ。学歴や経歴で初任給を決めるわけですよ。
で、僕は中学卒だから、月給6000円くらい。同じころ入った東京芸大出の同年輩の人が1万円で、僕はその半分強。
ところが、実際の作業に人ると、僕は彼の2倍ぐらい描くわけ。
こうなると、総務部長も困っちゃうんですよ
。当初は、アニメーターが辞めても他に行くところがないから会社も安心だったんでしょうけど、
虫プロができてからは、いつ辞められるかわからないから、真剣に給与体系の変更を考えはじめまして(笑)。(略)

で、毎月毎月、給料日になると部長に呼ばれて、
「大塚君、残念ながら東映の給与体系があるから、君の給料は今すぐには上げられないんだ。何とかガマンしてくれよ
。実は今、会社は新しい雇用方法を考えているんだ」と。つまり、契約制度ですね。(略)
で、その原資をどうするかというと、これが驚いたことに、建築費から出すというんです。(略)

映画の撮影所ではセットをいっぱい組んだりつぶしたりするから、
材木費とか建築費とかいう名目があって、かなり自由にできる。
あるいは、たとえば、映画の主人公が海辺にたたずんでいるシーンがあって、
撮影中、その沖を大きな船が通ったとする。
たまたま船が通っただけなのに、「実はあれはお金を払って通ってもらったんだ」ということにして精算する。
そんなふうにして計上した機動費を、僕のほうに回してくれたわけです。
東映動画が東映の子会社だったからこそできたんですけどね。(略)
この間、東映OB会というのが池袋であったんですが、
当時の役職者の方たちも来ていて、「大塚さん、あなたの給料では苦労しましたよ。
下げる苦労じゃなくて、上げる苦労でね」なんて言われた(笑)。