1983年7月7日生まれ、東京都港区芝の出身で、警察庁次長の甲斐峯秋を父に持つ他、海外に母と兄がいる(S.11-9)。
また客室乗務員の笛吹悦子と交際している。2005年に早慶大学政治経済学部経済学科を卒業してノンキャリアとして警視庁に入庁、
交番勤務を経て署長推薦の選抜試験に合格し中根警察署刑事課捜査一係に配属された。念願の刑事になった直後の香港旅行中、
日本大使館での拳銃暴発事故に遭遇し、偶然知り合った右京と共に事件解決に奔走する。
その際右京に警察官としての価値を認められ、彼直々の要望を受けて特命係へと引き抜かれた(S.11-1)。
薫以上のトラブりとめている。
後述する観察力など警察官としては優秀であるが、その片鱗は右京と出会うより遡ること6年前の交番勤務の巡査時代に既に見せていた。
ある日の夜の巡回途中、無線で「管内にて傷害事件発生。最寄りの警察官は大至急現場へ急行せよ」との緊急命令を受けて
現場へ急行するところで、不審な様子の男性を見かけて事件の犯人ではないかと疑うものの、
警察の規則上先の命令の通ると判明したことで、規則を順守した手前自身は処分を受けなかったものの、
犯人を逮捕せずに野放しにしとその交際相手の結婚式に招待されている。
しかし、それから6年後に被害者が何者かに殺された事件に際しては、過去の後悔の念もあって冷静さを失い、
殺人事件発生時に既に刑務所を出所していた先の事件の犯人が再犯に及んだのかと疑うものの
(もっともこの疑惑は享に限らず他の刑事たちも抱いていた)、
右京に半ば一方的に、先の犯人とは異なる真犯人を含めた事件の真相を解明されてしまった(S.11-6)。