出世や手柄には全く興味を示さず[注 20]、自ら解決に
導いた事件の手柄を他部署に横取りされても意に介さず
あくまで事件の真実を明らかにすることに重きを置く。「人は犯した罪を法で裁かれ
なければならない」という信条を胸に、個人的感情よりも法の番人たる警察官としての矜持を貫く強い信念と正義感
を持ち、組織の論理や政治的利害といった事情を一顧だにせず真実を追求するが、その姿勢は警察上層部や他の政府機関を相手にして
も変わらず、上層部と対立して圧力がかけられることもしばしば。
止むを得ない事情で罪を犯した人間についても、
その動機や心情を汲み取りつつも決して犯罪を正当化(S.5-1、劇場版II等)せず、状況や犯人の動
機次第では直ちに逮捕せず自首を勧めるもしくはさせるように仕向けたり、罪の重さによっては逮捕を見送ったりす
るなど右京なりの柔軟物の過去や心境を汲み取りつつ「例え裁かれる身であったとしても、あなたは生きて下さい。」と諭すこともあった
り(劇場版IV)、復讐に関しげる右京の信念は彼と接する刑事達にとって必ずしも同意を得られるものではなく、時には興味本位
で醜聞を暴き立て、個人う信条を胸に立場を一顧だにせず断罪しようとする右京の姿勢は周囲の反発や孤立を招き、時には相棒すらも離反
する事態も引き起こしている(S.9-6、S.10-最終話、S.15-最終話など)[注 21]。峯秋は、享が「ダークナイト」事件を起こしたきっかけを「右京へ
の対抗心」だと推察し、その様な危険性を孕んでいる右京の正義感を「劇薬」と評した(S.13-最終話)。
人命が失われる事態を嫌って
いる為に拳銃は決して携行せず、警察官の義務である