「私、10分先の未来を予測したいです!」

今作のヒロインは気象予報士として、まっすぐに駆け抜けていきます!

“何でも自分の目で直接確かめないと理解できない”という不器用な性格ゆえ、
遠回りばかりしてきたヒロインですが、
その欠点を武器へと変え、気象予報士として羽ばたいていきます。

その根っこにあるのは、故郷・気仙沼と、家族への思い。
ヒロインのふるさとは、気仙沼湾沖に浮かぶ緑豊かな島。
嵐の夜、産気づいた母を皆が命がけで船で運び、
なんとか生まれたヒロインは、島が大好きでした。
しかし「3.11」の時、気仙沼は大きな被害を受けました。
その日、ある理由で島を離れていた彼女は
「自分は何もできなかった」と後ろめたさを抱き、
やがて内陸の登米へと移り住みます。
以来、ずっと誰かの役に立ちたいと思っていた彼女は、
生き方を模索する中で、天気予報の可能性と出会うのです。