カネは 吟旦那→少年→別の者 へと渡っていった
吟旦那は誰に金銭の返還請求をすればよいか

実は金銭には所有権は無く、占有権があるだけだ
だから現在カネは少年から奪い取った者のモノである

なぜ所有権が無いかというと、もし所有権が認められて
しまったら物権的返還請求権が認められてしまい
そうなると自分の財布の中に入っているカネに盗まれた金が
入っていた場合その所有者から返還請求を受けるということになり
恐くて持っていられないし、お店で支払をする時も店員から
「このお金盗まれたものじゃないですね?」といちいち確認
されることになってしまう
そうなれば金銭が持つ支払機能、交換機能が破壊されてしまう

というわけで吟旦那は少年から奪った者へ所有権を主張できない
答えは少年へ不当利得返還請求をすることになる