大福帳は今でいう売上帳と売掛金元帳を兼ねたようなものだな
総勘定元帳をはじめこうした商業帳簿は商法上10年保管、取引商標類は税法上7年保管が
義務付けられているいるが、岡安ではなんと60年分も保管してあったのか

株主の帳簿閲覧権や税務調査への対応上は会計機能として求められる正規の簿記の原則の
会計原則に則って網羅性・立証性・秩序性を保ち帳簿が作られ、誘導的に財務諸表が作られる
という言わば財務会計要請が満たされればよいが、シズが何かやっていた作業は管理会計要請
からくる何かか

岡安を閉めることにしたということで清算実務として何かをやっていたのか
職業別の消滅時効、商事消滅時効はとっくに過ぎているから債権回収に60年分は必要ないし
清算結了登記並びにその後の税務申告にも必要ない

となると社史編纂か顧客名簿を兼ねていた大福帳から考えれば取引先への挨拶状作成だろう