【2】 授業の進度が早い

近年、東大合格者の上位ランキングは私立中高一貫校(高校からも入学可能な学校もあります)が占めるようになりました。

私立中高一貫校が上位を占める理由の一つが「中学・高校6年間で学ぶ内容を高校2年生までに学び終えて、その後は大学入試対策に集中する」からと言われています。一般的に先取り学習と呼ばれるものです。そのため、私立中学校の授業の進度は地元中に比べて速いです。

一方、公立中高一貫校はあくまで公立なので、授業は学習指導要領に沿ったものとされています。わが子の通う公立中高一貫校の受験生向けの学校説明会でも「先取りはしません。ただし、学問を深めるために、たとえば総合科目では大学で学ぶような統計を学ぶかもしれません」と言われました。実際に、わが子はレポートでそのような統計手法を使っていました。

今となっては、私はその言葉を信じ過ぎたと反省しています。入学前にわが子にもっとしっかり予習させるべきでした。

わが子が公立中高一貫校に入学して配布された副教材は、授業の先取りをしている私立中高一貫校の多くが使用している検定外教科書でした。実際に授業が進むと熱意のある先生が学問を深めているとも感じましたが、授業の進度の速さは私立中高一貫校のものと同じように思われます。
近隣の公立中高一貫校もわが子の学校と同様に検定外教科書を使用して、私立中高一貫校と同じような進度で授業を行っていました。

わが子は英語については入学前に問題集を解くなど予習をしたつもりでしたが、進度が速くてついていけずに苦労しました。