冥界で働くようになってから2週間が過ぎた。
「はい、あなたの来世はコオロギです。良かったですね。地上ではコオロギパウダーが流行ってるじゃないですか?
学校給食にも採用されるようですから。人気者ですよ。」
天使長は今日も絶好調だ。

「あ、サクラさん。ちょっといいですか?」
はい、何でしょう?天使長。
「そんな畏まらないで下さい。
天使長だなんて。
私は、天界所属第3支部後方支援課兼人類補完事業統括来世案内課室長兼天使長です。」
はぁ。長い…
「バカリでいいですよ。ニコッ
サクラさんの研修も終わりです。
今日から一人で来世の案内をして貰いますよ。」

やった!遂に私も一人前の案内天使になれるんだ!
こうして、私は一人で来世の受付案内をすることになった。